ソフトバンクグループの財務状況 その3
2.米国のSPRINTはどういう状況か?
上場しているので直近の状況がわかる。
(金額単位:百万ドル)
B/S 2019/12 Cashflow FY2019
総資産 86,902 利益 ▲514
自己資本 25,755 償却 7,050
有利子負債 37,387 営業cahsflow 6,765
オペリース 5,423 投資cashflow ▲8,031
財務cashflow ▲2,530
現金収支 ▲3,796
資金調達の中身の詳細は省略するが、社債、借入(中には”周波数帯担保借入?”なんていうものもある)、売掛金流動化等多彩。
今後米国通信市場における位置づけ、収益の見通し等に関しては十分な情報は持たないので、はっきりしたことは言えないが、ソフトバンク㈱との対比でいえば、
グルプへの収益貢献: 未だ
資金調達: 自力で実施中
というところであろう。
3.通信子会社2社の財務上の位置づけ
従ってソフトバンクグループ全体の財務状況を考える場合、この2社は親会社の資金調達に直接負担がかからず、独立している。ソフトバンク㈱は収益面でも大きく貢献。配当も大きい、といえよう。
あえて懸念すべき点を言えば、ソフトバンク㈱、Sprint共、詳細は不明だが、相当額の銀行からの借入があるが、おそらく各銀行のソフトバンクグループへのグループ与信に加算されている点であろう。
以上